2025年1月28日 20:22
10時間以上も行われたフジテレビの会見。中居さんと社員との関係で新たにわかったこともありました。一方、発端となった記事を出した「週刊文春」は、28日までに記事の内容を一部訂正しました。 ◇
28日からフジテレビの舵取りを担う清水新社長。
フジテレビ 清水賢治新社長(28日午前9時ごろ)「一刻も早い信頼回復。それが私に与えられた責務だと思っています。10時間という長い時間になってしまいましたが、今できること、今言えることについてはお伝えしたと思います」191媒体437人が参加し、10時間を超えた長時間会見。フジテレビ 港浩一前社長(27日午後) 「本件は人権侵害が行われた可能性のある事案であります」“一連の報道”をめぐり、フジ側が初めて詳細を明かしました。
発端は、去年12月の週刊誌報道です。週刊誌によると、2023年6月に行われた会食で中居正広さんと女性との間でトラブルが発生。この会食にフジテレビ「社員A」が関わっていたと報じられていました。フジテレビはその後、「当該社員は関わっていない」と関与を否定。今回の会見でも…
フジテレビ 港浩一前社長「本人へのヒアリングや通信履歴の確認。限定的な日付の出来事に対してAは関与していないと」「社員A」の関与は改めて否定しました。ただ会見では「社員A」について次のように強調。フジテレビ 港浩一前社長「A氏が関与していなかったと私どもが言っているのは、特定日の限定であるとご理解ください。その日付に関してAは関与してない」
というのも「社員A」については“トラブル”とは別の日の出来事が明らかに。
“トラブル”の前の月にあたる2023年5月。中居さんのマンションで10人ほどが参加するバーベキューがあり、女性は「社員A」に声をかけられ参加していたということです。フジテレビ 港浩一前社長「特定日のトラブルの伏線になるのがバーベキューパーティーだったのかどうかは、私にはわからない」 ◇
こうした中、週刊文春は“トラブル”が起きた日の食事会について当初、女性が「A氏に誘われた」としていましたが、その後「中居氏に誘われた」に記事の内容を修正していて、28日に「お詫びした上で記事を修正した」とコメントを発表しました。
週刊文春「女性が取材に対して『(事件は)Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません』と証言しています。A氏がトラブルに関与した事実は変わらないと考えています」 ◇会見では“トラブル”から報道が出るまでの“フジテレビの対応”についても詳細が語られました。トラブル直後の2023年6月中に事態を把握していたというフジテレビ。報告は、港前社長まで上がっていたといいますが…フジテレビ 港浩一前社長
「私のところに報告が上がったのは2か月弱後です」
また中居さんからはトラブルの翌月に連絡があったことも明らかに。ただ女性と異なる認識を持っていて、示談の情報もあったことなどからフジテレビは調査を躊躇(ちゅうちょ)したとしています。トラブル把握後も中居さんの番組起用を続けたフジテレビ。起用を続けた理由は…フジテレビ 港浩一前社長
「彼女のコンディションの問題。そして、どんなやり方が刺激になってしまうのか、去年の夏以降、それくらいのタイミングから前に進めることができるようになりました」
“番組打ち切り”については去年夏以降、本格的に動き出し、去年11月に中居さんに伝えたといいます。そしてフジテレビは週刊誌報道後、中居さんに2回、ヒアリングを行ったということです。自らの口で詳細を語ることのないまま芸能界を引退した中居さんについて、港前社長は…フジテレビ 港浩一前社長「私も“怒り”という言葉でいいと思います。それは感じました。細かいことはわかっていませんが、基本的に怒りを感じながらやっていました」 ◇
異例の10時間超えとなったフジテレビの会見。日付をまたいでも終わることはなく、会見は質問が途切れるまで続きました。
フジテレビ現役社員は会見をどう見たのか。フジテレビ現役社員「社員の雰囲気は今二分している。この会見で世の中に許してもらえるか、許してもらえないか、どちらかと言われれば許してはもらえないと思う」
フジテレビ親会社の社外取締役7人は、フジテレビと親会社に対し、意見書を提出。今後の経営陣の人選に当たり、信頼回復を実現できる人材を選ぶことなどを求めています。
最終更新日:2025年1月28日 20:22